It always seems impossible until it’s done.
在京キー局の放送による広告収入の10年間推移

在京キー局の放送による広告収入の10年間推移

放送による広告収入は10年で16%減

在京キー局の2025年度3月期決算、つまり2024年度の数字が出揃いました。昨年末からのフジテレビの一連の騒動で、普段はあまりこのことを報道しないメディアなどでも注目されているようです。ただ、それとは関係なく推移を集計する必要が出てきたので、10年間分の在京キー局の「放送による広告収入の推移」をまとめました。

2015年度を100とすると、この10年間で約16%(2015年度比 84.1%)も放送による広告収入は減ってしまったようです。想像よりも下げ幅が大きかったです。2024年度は、コロナ禍だった2020年度とほぼ同規模の7,500億円台となっています。

在京キー局の放送による広告収入推移(2015年度〜2024年度)

 

配信を含む広告収入の推移

当然、デジタル広告(TVerや各局プラットフォームなど)は増加しています。年度にバラつきはありますが、各局2021〜2022年度分から広告収入として個別に数値が発表されるようになってきています。

在京キー局の配信を含む広告収入推移(2015年度〜2024年度)

なお、配信による広告収入は集計方法(基準)が局ごとに異なるようですので、合計はあくまでも参考値程度にご覧ください。

 

局別の推移

局別のグラフも追加作成しましたので、ご参考にしてください。

 

日本テレビ(NTV)の配信を含む広告収入推移(2015年度〜2024年度)

テレビ朝日(EX)の配信を含む広告収入推移(2015年度〜2024年度) TBSの配信を含む広告収入推移(2015年度〜2024年度) テレビ東京(TX)の配信を含む広告収入推移(2015年度〜2024年度)

フジテレビ(CX)の配信を含む広告収入推移(2015年度〜2024年度)

 

*全て各社の決算書ベースの数値となります。

 

今回は広告収入の推移(変化)ですが、テレビの視聴時間という視点では見え方が少し変わってきます。ご興味がある場合は、過去のプログラBLOG「コンバージドTV:『テレビ×ストリーミング』視聴時間の再確認」もご覧ください。

コンバージドTV:「テレビ×ストリーミング」視聴時間の再確認

 

Programmatica Inc.
Yoshiteru Umeda|楳田良輝