テレビと テレビCM のこと。
テレビと テレビCM のことを中心に不定期で情報発信をしています。プログラマティカは、各種企業のマーケティング支援を行なっています。テレビ視聴データなどを使用し、他とはちょっと違った視点で テレビCM の「本当の力」を解説していきます。
よく読まれている ブログラBlog ランキング
- 個人視聴率 からの考察(後編)〜測定の自立〜
今、「測定」が熱い。 前回の「個人視聴率からの考察(前編)〜コア視聴率〜」から少し時間が経ってしまいました。後編では、新しいテレビ評価の新指標となれるような考え方を目指して整理したいのですが、なかなか難しい課題だなとあらためて感じています。そんな中、前回の投稿とちょうど同じくらいのタイミング(2022年2月)に、米国では以下のような「Look Book*」が公開されました。 *Look Bookとは、アパレル業界などではよく使用する言葉のようです。商品の詳細説明までは記載しないが、写真などで構成される最新コレクションのカタログのような意味合いだとか。米国のテレビ業界では常用語なのか、SNSなどに端を発する流行り言葉なのかはわかりませんが、一旦「概略書」程度の意味合いと解釈しました。でも、それもあまりピンと来ないので、そのまま「ルックブック」とカタカナで表記します。 NBCUniversal...
- CM量ってどれくらいあるのか?
テレビCM量には上限がある ふだんテレビで見るCMには、いろいろな長さのモノがあります。よく見かける15秒や30秒CM以外にも、60秒や90秒、時には120秒という長尺CMに出会うことさえあります。面白いCMや、自分が興味のある商品やサービスのCMだといいのですが、そうでない場合はチャンネルを変えたくなります。購読料として我々も一部の費用を負担している新聞や雑誌などと違い、テレビはCM(企業からの広告費)がないと放送自体が成り立たないとわかってはいても、そこは人の性(さが)、やはりCMを避けたい気持ちになることも少なくありません。 特に最近は、NetflixやHuluなどのサブスク型(サブスクリプション)や、都度課金型でコンテンツ(映画やライブなど)を購入して、テレビ画面を通して観ることにも慣れて来ているので、より煩わしさを感じるのかも知れません。TVerやYoutubeはほぼ広告付きですが、まだまだテレ...
- テレビ視聴データ とCMバイイングに関するメモ
行動制限のないゴールデンウィーク(GW)は3年ぶりだったようですが、みなさんはどのようなGWを過ごされましたか? 私は家族と実家に帰省したり、三浦オフィスの近隣ですが油壺周辺を友人とバイクでツーリングしたり、久しぶりにのんびりとした時間を過ごせました。 さて、GW明けに向けて、資料などを少し整理していますと「 テレビ視聴データ とテレビCMバイイング」に関するメモが出てきました。たしか、今年の2月頃に直近のニュースやリリースなどを時系列的に整理してみたものです。なにか素晴らしい考察や、結論的なことなどがある訳ではないのですが、今後に向けた自身の整理として書いた(書いていた)・・・メモです。あらためて見直してもいきたいとは思いますが、この機会にプログラBlogにアップしてみます。誤認、追記などあれば、適宜、加筆・修正していきます。私の友人を含む誰かの、何かのご参考になれば幸いです。 テレビ視聴データ と...
- 個人視聴率 からの考察(前編)〜コア視聴率〜
個人視聴率 が評価指標の主役へ テレビの世界で「 世帯視聴率 から 個人視聴率 へ」が注目されるようになって久しい。 ただ、 個人視聴率 自体はそもそも半世紀も前から存在していたし、調査精度を高めた現行方式に近い機械式の調査でさえも、その導入からすでに20年以上が経過している。ここでの久しいとは、そこまでの古い話ではなく、俗にテレビの基軸通貨といわれることもあるビデオリサーチ社が提供する視聴率以外にも新たなテレビ視聴データが各種登場したり、テレビ局側も「今後は 個人視聴率 を使用する」というような方針変更を発表したりした「 個人視聴率 をテレビの評価指標の基準に」という業界の流れが出始めた頃からの話です。 米国の放送業界では、1980年代後半から取引基準が 世帯視聴率 から 個人視聴率 に取って替わったと聞いていますが、それから遅れること約30年、2018年4月から日本でもテレビビジネスの根幹のひとつ...
- もっと広告主が SAS を活用したい理由
スマート・アド・セールス とは スマート・アド・セールス (SAS)は、 2020年2月に旧ASS(アドバンス・スポット・セールス)から名称変更し、日本テレビ以外にも、テレビ東京、フジテレビ、TBSの3局*が新たに参加して再スタートをしました。従来の番組提供やスポットCMに続く、テレビCMの新たなバイイング手法「 第三のテレビCM 」として注目を浴びています。 SAS は、様々なテレビ視聴データを基に「15秒CMを1本単位」で購入できる新たなテレビCM商品で、従来の番組提供(タイム)やGRP購入(スポット)とも異なる画期的なバイイング手法です。放映日時、番組、本数、金額を、自社のキャンペーンタイミングなどにピッタリと合わせ「欲しいモノを」、「欲しい時に」、「欲しい分だけ」自由に購入することが可能です。海外では「チェリーピッキング」などとも呼ばれるこの新しい枠単価セールスは、テレビCMおよびテレビ...
<参考執筆>
日経BP社「日経クロストレンド」連載
・「SAS」はテレビCMの救世主になれるか(全4回)
日経新聞電子版「コラム(テクノロジー)」
・新広告購入手法「SAS」 広告主やテレビ局の課題とは
*一部有料会員限定記事